ヤギのリリの頃(実践の発端)
不定期連載「ヤギのリリの頃」です。「ヤギのリリのおくりもの」という絵本のモデルになった、足助町立佐切小学校の「教育実践の記録」を紹介しています。
○ヤギのリリの頃
http://homepage2.nifty.com/takaki_n/lili/lilim001.htm
「教育実践の記録」では、「学級単位で大型家畜(豚・山羊など)を育てる活動」を導入することにした当時の先生方の思いとして、「子どもたちに、自分の姿を重ねながら、いま一歩のパワーアップの夢を託したのではなかったか」と紹介されています。
以下、要約文を掲載させていただきます。
-----実践の発端の要約-----
学校でいちばん大切にされなければならないのは、子どもたちである。
教師を軸として、父兄および地域の人々を含めた力強い教育集団をどのように形成していくかが、まず問われなければならない。
特に、本校のような極小規模校では、全職員が主人公意識で勤務することが要請される。全員が企画者であり、立案者であり、実践者でなくてはならない。
職員とともに、「目の前の子供たちに、今どんな力をつけなければならないか」を議論するなかで、焦点化してきたきたのは次の3点であった。
(1)進んで実行する子にしよう(追求力・実行力)
(2)なかよく助け合う子にしよう(協力性、思いやり)
(3)工夫してがんばる子にしよう(企画力・表現力)
これは、へき地小規模校教師に与えたれた課題とも一致する。教師たちは、やがてこの郷土を背負っていかなくてはならない子たち、あるいは郷土を離れ自立していかなければならない子たちに自分の姿を重ねながら、いま一歩のパワーアップの夢を託したのではなかったか。
「子は、教師の背中を見て育つ」と言われるが、教師もまた「子の背中を見て学ぶ」とも言えるのではないか。
これを強力に進めるため、子どもたちの生活に揺さぶりをかけ、これらの価値を体験的に理解させることが最も大切だと考えた。
そのための手だてとして、それまでの学校生活にはなかった「学級単位で大型家畜(豚・山羊など)を育てる活動」を導入した。
同時に、この活動により学校生活にリズムと活気を生み出し、より魅力のある楽しい学校生活の実現をめざした。
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