縁あって、黒澤明と「七人の侍」(都築政昭さん著)をいただきました。
あとがきの言葉を借りると「『七人の侍』の製作プロセスを忠実に再現しつつ、その大いなる森の全貌の解明と魅力を旋律さえ覚えながら迫った」ものだそうです。
読みはじめたらおもしろくて、夢中になって読んでしまいました。
「七人の侍」には、黒澤監督が、描こうとした「現実を超えた理想の侍たち、こうあってほしいという侍の姿」があり、妥協を許さない作り手としてのこだわりがある。
組込みソフトウェアという、全然違う世界ですが、私も作り手の一人として、大きく感銘を受けるところがありました。
特に印象に残った一節を以下に書き留めておきます。
・ジョージルーカスは大学で映画を学んでいるとき、
『七人の侍』に出会った。
「・・・ただただ圧倒され、初めて本物の映画に出会った!
と感無量でした」(『黒澤映画の美術・「乱」学習研究社』)(P10)
・スティーブンスピルバーグは、新しい作品に取り組む時、
必ず『七人の侍』を観るという。 (P10)
・侍たちは、この哀れな百姓たちの不幸を見過ごせずに戦った
やさしい心と勇敢な行為の、いわば「利他」の集団である。(P46)
・シナリオには直接現れないが、黒澤組のスタッフに配られたものに
「儀作の村の戸籍」という驚くべきメモがある。(P67)
・ロケの時などは家族単位でグルーピングして
行動を共にさせた。(P69)
・特に雨の合戦は西部劇を意識した。
・・・雨の中の合戦ということになったら、
これは向こうでは作れないだろう、と。(P80)
・「ただめしを食わせるだけ」・・・百姓にしては精一杯だ。これが!(P118)
・この見事な戦略による勘兵衛の村の要塞化は、
後に自衛隊の幹部が訪れて「誰の指導を受けて戦略を考えたのか」
(「『七人の侍』ふたたび」)と黒澤に尋ねたという。(P167)
実は、『七人の侍』は見たことがなかったので、早速DVDで見ました。
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勝ったのは百姓達だ
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2枚組みで、1枚目の終わりには「休憩」が入りますが、引き込まれてあっという間に終わってしまったという感じです。
サウンド的には、時代を感じるものがありましたが、モノクロであっても、映像そのものには、古さを感じることはありませんでした。
ほんと、楽しめたし、感動しました。
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