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2006.07.21

黒澤明と「七人の侍」:都築政昭さん著

縁あって、黒澤明と「七人の侍」(都築政昭さん著)をいただきました。

あとがきの言葉を借りると「『七人の侍』の製作プロセスを忠実に再現しつつ、その大いなる森の全貌の解明と魅力を旋律さえ覚えながら迫った」ものだそうです。

読みはじめたらおもしろくて、夢中になって読んでしまいました。

黒澤明と「七人の侍」
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「七人の侍」には、黒澤監督が、描こうとした「現実を超えた理想の侍たち、こうあってほしいという侍の姿」があり、妥協を許さない作り手としてのこだわりがある。

組込みソフトウェアという、全然違う世界ですが、私も作り手の一人として、大きく感銘を受けるところがありました。

特に印象に残った一節を以下に書き留めておきます。

・ジョージルーカスは大学で映画を学んでいるとき、
 『七人の侍』に出会った。
 「・・・ただただ圧倒され、初めて本物の映画に出会った!
 と感無量でした」(『黒澤映画の美術・「乱」学習研究社』)(P10)

・スティーブンスピルバーグは、新しい作品に取り組む時、
 必ず『七人の侍』を観るという。 (P10)

・侍たちは、この哀れな百姓たちの不幸を見過ごせずに戦った
 やさしい心と勇敢な行為の、いわば「利他」の集団である。(P46)

・シナリオには直接現れないが、黒澤組のスタッフに配られたものに
 「儀作の村の戸籍」という驚くべきメモがある。(P67)

・ロケの時などは家族単位でグルーピングして
 行動を共にさせた。(P69)

・特に雨の合戦は西部劇を意識した。 
 ・・・雨の中の合戦ということになったら、
 これは向こうでは作れないだろう、と。(P80)

・「ただめしを食わせるだけ」・・・百姓にしては精一杯だ。これが!(P118)

・この見事な戦略による勘兵衛の村の要塞化は、
 後に自衛隊の幹部が訪れて「誰の指導を受けて戦略を考えたのか」
 (「『七人の侍』ふたたび」)と黒澤に尋ねたという。(P167)


実は、『七人の侍』は見たことがなかったので、早速DVDで見ました。

七人の侍
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2枚組みで、1枚目の終わりには「休憩」が入りますが、引き込まれてあっという間に終わってしまったという感じです。

サウンド的には、時代を感じるものがありましたが、モノクロであっても、映像そのものには、古さを感じることはありませんでした。

ほんと、楽しめたし、感動しました。

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

「七人の侍」
オヤジがこの映画が大好きで、小学生の頃テレビ放映を見たのが最初で、その後も何度も見ました。
小さな村の話しなのに、あのスケール感といい、話しの展開といい大好きな映画のひとつです。
「荒野の七人」など西部劇としてリメイクもされてます。こっちも面白かったけど。
最近、夜中にSAMURAI7っていうアニメもやってますねぇ。

他に私の好きな黒澤映画は「用心棒」
シンプルなストーリーが、相当面白いです。

投稿: Bruno | 2006.07.22 14:51

こちらの映画館(古い映画や外国映画を公開する映画館)で、今年の夏は侍映画特集なんで、ちょうど今日見てきました。見てよかった!です。

今見ても、ストーリーやアクション、スケール、セット、どれをとっても見劣りしないことに本当に驚きました。また奥の深いセリフがあちこちにちりばめられていて、本当に宝物のような映画だなと思いました。

投稿: みん” | 2006.07.23 12:59

Brunoさん こんにちは!

ほんと、スケール感もストーリー性もすごいなー、と感じました。

>他に私の好きな黒澤映画は「用心棒」

そうですか、また見てみますね。

投稿: Key | 2006.07.24 21:23

みん”さん こんにちは!

>ちょうど今日見てきました。見てよかった!です。

おぉ!
なんというタイミングでしょう。
スクリーンで見るとまた一段と迫力があるでしょうね。

登場人物のひとりひとりにストーリーがあるんですよね。

投稿: Key | 2006.07.24 21:28

「七人の侍」は、三度映画館で見ました。あのすさまじい臨場感は、忘れられません。学生の頃、黒澤映画を見て将来は、手作りの仕事をしていたいと友人と語り合ったものでした。

投稿: 大きな森の小さなギャラリー | 2006.09.02 09:09

大きな森の小さなギャラリーさん こんにちは!

>学生の頃、黒澤映画を見て将来は、手作りの仕事をしていたいと友人と語り合ったものでした。

そうでしたか。DVDと本で、「七人の侍」の凄さを、今ごろ知った私です。

私自身は、一般的に「形が無い」といわれる、コンピュータソフトウェアをつくる仕事をやっていますが、
やはり、手作りの仕事だと思ってやっています。
いつまでも、そういう気持ちを持っていたいと思います。

投稿: Key | 2006.09.04 22:13

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