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2004.12.19

鈴木正三史跡公園完成記念式典

2年半ほど前に、江戸時代の偉人である鈴木正三(しょうさん)の勉強会が地元地区で開催されたことを話題にしました。(鈴木正三は地元地区(足助町則定)の出身です。)

○正三和尚の勉強会
http://homepage2.nifty.com/takaki_n/asuke054.htm

このなかで、「鈴木正三生誕の地に史跡公園を作る計画があると聞いています。」と書きました。この史跡公園が完成し、12月12日(日)に完成記念式典が開催されました。

地元住民は、式典に参列してくださる来賓の方々に振舞うための料理の準備を、朝早くから行いました。五平餅、お汁粉、手作りこんにゃく、豚汁、どて煮、猪肉、イカ焼き、とろろ汁、山菜おにぎり、竹酒など、たくさんの料理が用意されました。

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私は、古代米を混ぜてついた「赤餅」、「黒餅」と、毎年紅葉シーズンに香嵐渓で大人気となっている「ZiZi工房のフランクフルト」を担当するグループで、朝8時から集まって準備を行いました。

式典は、鈴木正三史跡公園の入り口で、10時から行われました。

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この日は日曜日でしたが、地元小学校は出校日に変更され、学校行事としてこの式典に参加していました。式典に参列する時間意外は、通常授業を行っていたそうです。

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町内外から、来賓の方がたくさん参列してくださり、盛大な祝賀行事となりました。

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まずは、史跡公園入り口でテープカットが行われました。

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三州足助太鼓のみなさんによる和太鼓の響きが雰囲気を盛り上げていましたよ。

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テープカットが終わると、史跡公園の入り口から遊歩道を歩いて、正三公、重成公兄弟のブロンズ像が設置された心月院跡地に向かいます。

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心月院跡地は、木々に囲まれた、落ち着いた史跡公園として整備されました。

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ここで、正三公、重成公のブロンズ像の城幕式が行われました。

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ブロンズ像のテーマは「きずな」だそうです。

台座の背面には、下記のように記されていました。


きずな

寛永十九年(一六四二)、六十四歳の正三は、弟の天草初代代官重成(五十五歳)の招きに応じて、天草・島原乱後の復興におもむき、兄弟の強いきずなで立ち向かう。

鈴木正三没後三百五十年忌    記念
足助町村合併五十周年

足助町
鈴木正三史跡公園建設委員会
鈴木正三・重成公像建立期成会
則定自治会
協賛者一同

竣工平成十六年十二月十二日
制作者  安藤孝弘洋


また、台座の側面には、下記のように「設立趣意」記されていました。


鈴木正三・重成公像設立趣意

鈴木正三没後三百五十年忌にあたり、足助町民をはじめ全国各地から寄せられた多くの方々の心のこもった浄財で、この像を建立した。この試みが両公の思想と偉業をしのび、今に生かし、次の世代に伝えるよすがになることを願う。

正三は現代の私たちにとって最も大切な慈悲誠実の人生感、勤労のほんとうの価値を四百年もの昔に説いている。正三の思想が、重成とともに今に行き続ける故郷、ここ足助の地が鈴木兄弟に「親しみ学ぶ」中心地となり、この像が善意の念願を世界に発信する拠点となることを期待するものである。

平成十六年十二月十二日
鈴木正三・重成公像建立期成会


そして、序幕式に続き、記念植樹が行われました。

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ブロンズ像の横には、鈴木正三史跡公園を紹介する大型の説明プレートが設置されていました。

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説明プレートには、下記のような紹介文が記載されています。


鈴木正三史跡公園 鈴木正三・重成公の故郷、心月院跡地
(足助町則定字寺田8)

矢並の鈴木氏は600年ほど前、則定に城を築き移ると伝える。のちに則定の鈴木一族は徳川方の家臣団に加わり、裏山の椎城を改修して詰城とし、ここ心月院跡地に居館を構えて住んだ、と考えられる。

正三は天正7年(1579)、椎城主鈴木忠宇部兵衛重次の長男としてこの地で誕生、弟重成も生誕。やがて父重次の関東移住にともなって下総(千葉県)に移り住んだ。正三は12歳、重成は3歳であった。

成人した正三は直参旗本の身分を離れ、42歳で出家。寛永年間(1634~44)にはこの地に心月院、山中村石ノ平に恩真寺を創建し、弁道の拠点とした。

修行と布教に歩いたと思われる椎城、羅漢山、恩真寺と心月院とを結ぶ道は正三みち(今のロマンコース)として、昔の面影をしのばせている。

時は流れて正三没後350年忌を迎えるにあたり、足助町は足助町村合併50周年記念事業として、鈴木正三史跡公園を整備し、正三・重成公のブロンズ像がそのシンボルとして建立された。

これらが、「心を自由に使って世界の用にたてる」(世法即仏法)という正三の思想と、兄弟のきずなを、今に生かし、後生に伝えるよすがになり、地域文化の振興に役立つことを願うものである。


今回、史跡公園整備とあわせて、旧集会所を改修した「鈴木正三記念館」が開設されました。展示品は今後充実させていく予定だそうです。

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式典の会場は、集会所に移り、駐車場の特設野外ステージで来賓の方々の挨拶や、建設の歩みなどが紹介されました。

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また、地元小学校6年生児童による、鈴木正三物語の劇が披露されました。

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下記でも紹介していますが、地元小学校の学芸会では、毎年5年生が鈴木正三物語を演じるのが伝統となっています。

○地元小学校の学芸会(鈴木正三の劇)
http://homepage2.nifty.com/takaki_n/asuke114.htm

今回は、現6年生が昨年の学芸会で演じた物語をアレンジしたストーリーでした。子供たちの熱演に、会場は涙と感動に包まれていましたよ。

式典が終了すると、ちょうどお昼の時間となり、地元住民の用意した料理を参加者のみなさんに堪能していただきました。

どの料理も大好評でしたよ。みんなで力をあわせて、がんばった甲斐がありました。

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私たちの担当した「赤餅」、「黒餅」も好評で、2升ずつ4臼ついたのですが、早々に品切れとなりました。

そうそう、餅つきの実演には、町長さんも加わってくださいましたよ!

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今回の行事は、地元住民で力を合わせて来客者の方々をもてなすというこれまでにない体験となりました。事前の打ち合わせや準備では、どのグループも苦労が多かったようです。でも、当日はみなさんに大いに喜んでいただくことができ、大成功という結果となりましたので、その苦労も良い思いでになったことと思います。

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コメント

多くの方にご来場いただき、心から感謝しております。
また、子供たちをはじめ、ご指導いただいた諸先生方をはじめ、スタッフの皆様に心から感謝いたします。

合唱組曲「鈴木正三物語」
作曲者 塚本一成

投稿: 合唱組曲作曲者 | 2005.06.27 21:21

合唱組曲作曲者さま コメントありがとうございます!

すばらしい記念事業でした。ありがとうございました。

投稿: Key | 2005.06.28 13:27

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